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「抗い」  

大阪、十三の映画館に映画を観に行ってきました。
昨年4月に行った映画館と同じビルの中にある映画館。
本当は3月に行くつもりで連休をとってあったのですが上映開始時間が遅かった為今日まで延期。
「抗い」というドキュメンタリー映画です。
林えいだいさんという記録作家を追ったドキュメント。
1時間40分の映画でテーマが3本仕立てになってる作品だったのですが、全てに共通しているのは大東亜戦争時の朝鮮人の強制連行や労働、差別。
今年に入ってこの人が書いた本を読んで興味を持って観に行ったのですが、前半は全く興味のないものだったので居眠りしてしまいところどころしか観ていない
林さんのお父さんは炭鉱で厳しい労働をさせられて脱走してきた朝鮮人を匿った為に特高警察に捕まって拷問されそれが原因で間もなく亡くなったそうで、そういったこともあり記録作家になったそう。
人として正しい事をした父が何故非国民なのか?大きな権力が弱者を踏み躙る事に激しい怒りを感じてる人。
当時強制連行で連れてこられた朝鮮人の中には小学生くらいの子供もいたそうです。
そんな子供にまで厳しい労働をさせるなんて酷いじゃないかとは思いますが強制連行については私自身思うこともあって林さんみたいにそこまで寄り添って共に怒るとかそういう気持ちはちょっとないかも。
道端を歩いてた人間を攫ってきたとかいうならそれは絶対に許されない事だけれども、当時の日本にもあったように朝鮮でも貧しい家の親が子供を口減らしの為に売っ払ってお金を手にし、買った側が買った人間を今度はどこかに売ってお金を得ようとしてその売った先が日本の炭鉱というなら、それ日本人が悪いのか?と思うのですが。
売った親が悪いんじゃないの?仲介した朝鮮人に罪はないのとかね。
本当のところはよく判らないけど、根っこのところがよく判らない話で日本人は酷いとかギャンギャン言われてもという気持ちはある。
祖国から遠く離れた場所で酷い扱いを受けて恨む気持ちは理解できなくもないけど。
3本目のテーマがどうしても観たかったものでした。
「大刀洗さくら弾機事件」です。
私が読んだ林さんの本がこれでした。
さくら弾機という3トンの爆弾を積んで特攻する重爆撃機なのですが、一応秘密兵器ということだそうですが、3トンの爆弾を積んでるものだから重さで離陸するだけでも難しく欠陥もあったようで事故で亡くなってる搭乗員もいて秘密兵器などと言えるものだったのかどうか・・・。
訓練もガソリンを食うからという理由でできず、ぶっつけ本番で特攻しろという無茶振り・・・。
そのさくら弾機がある日放火されます。
当然疑われるのはその特攻機に乗って征く搭乗員達なのですが(複座で4名)、何故かその中の一人だけが憲兵に連れて行かれます。
他のメンバーには一切取調べといわれるものはなかったそうです。
逮捕されたのは山下辰雄伍長、通信士でした。
メンバーの中で彼一人が朝鮮人だった、それが逮捕された理由。
当時彼と宴会に出席していた他のメンバーは「彼が放火できるわけがない、自分達とずっと一緒に居たのだから」と証言しています。
でも憲兵からはアリバイも何も聞かれなかったそうで、完全に冤罪です。
ただひとつおかしなことがあったのは機長である少尉が宴会に出席していなかったということだけ(複数の証言あり)。
この機長が犯人でないにしても真っ先に疑われても仕方ないはずなのにこの人にも取り調べなんかは一切なかったそうで・・・素人でも怪しいと思う人間に疑いをかけない憲兵隊は余程のアホの集まりか、最初から犯人に仕立て上げる人間を決めていたかのどちらかだろう。
この少尉は宴会に出席していたと言い、その時山下伍長がいなかったような気がすると証言している・・・どうも怪しいんだよね、この人。
この少尉だけが山下伍長がいなかったと言い、複数の人間が少尉はいなかったと証言しているこの食い違いは何なのか。
憲兵の激しい拷問で一時は罪を認めた山下伍長でしたが後に否認しますが、軍法会議で死刑判決が出て昭和20年8月9日に油山で銃殺刑になっています。
現場は鬱蒼とした雑木林です。
遺体はどうなったのかわかりません、山下伍長の出身地は今の北朝鮮で弟さんがいたそうですが生死は不明、なので朝鮮名も判らないそうです。
当時、山下伍長や他のメンバーが御世話になって遊びに行っていた御宅にも朝鮮出身の人が働いていてその方と楽しそうに故郷の言葉で話す山下伍長の姿があったそうですが、その方にも朝鮮名は明かさなかったそうです。
同じ日に米軍B29の搭乗員も処刑されており(油山事件)、15日の玉音放送後にも証拠隠滅のため捕虜の処刑がここで行われその時に9日に処刑した搭乗員の遺体も掘り起こして焼却し博多湾に棄てたとされており、その時に山下伍長の遺体も一緒に燃やされて棄てられてしまったのではないかと林えいだいさんは推理しています。
山下伍長と同じさくら弾機で出撃するはずだった花道柳太郎伍長(この方和歌山県出身です、紀南ですが)は生きて終戦をむかえ、今も山下伍長が埋葬されているお寺を探しているそうです。
「彼は絶対に放火なんてしていない、冤罪だ。あのとき自分と一緒にいたのだから」とおっしゃってました。
油山には処刑された搭乗員や捕虜の為に慰霊碑が建てられたそうですが、冤罪で処刑された山下伍長の事を知る人はほとんどいないのではないでしょうか。
私には山下伍長が今でもあの雑木林の中で一人ぽつんと佇んでいるような気がしてなりません。
日本人がまた同じ過ちを犯し今度こそ自滅するのを待ってるのかもなどと思ってしまった・・・。
彼の国の人達もあるかないか判らんことでギャーギャー騒がないでこんな事件こそを明るみに出して怒ればまだ怒りの理由が理解できなくもないのになと思う、曖昧な事をさも見てきた真実かのように怒り喚きする人って私には病気か?としか思えないので。
山下伍長の身に起こった事こそ本当に差別で戦争犯罪じゃないかと私は思うので。
映画の最後に画面に映し出された林さんの言葉。
「歴史の教訓に学ばない民族は結局は自滅の道を歩むしかない」
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category: 映画

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