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大好き

好きなもの、日常の事などいろいろと・・・

最終日 東京  

熟睡は無理でした。
ベッドは水戸プリンスホテルの方が良かった気がする。
6時半に起きて身支度を。
平日の朝はやっぱり「おはよう朝日」でないとな~と思う。
フロントに宅配の荷物を預けて8時前に朝食を。
ここのホテルはパンと何故かいなり寿司があるのですが、パンが美味しいです。
小さめのパンが3種。
後はサラダとゆで卵がありました。
クロワッサンが特に美味しい。
私はクロワッサン2個ともう一種別のパン、サラダ少しとゆで卵ひとつ食べました。
朝にしたらよく食べた方だと思います。

9時頃チェックアウトして靖国神社へ。
チャンスがあれば何度でも行きたい場所です。
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前回は梅雨時ということもあり曇り空でしたが、今回はお天気も良くきれいな青空でした。
アジア系の観光客も結構いて参道の真ん中を歩いて拝殿をバックに写真を撮ったり、やってはいけないことをやりまくる人達…。
拝殿を正面から撮るのもいけないことなので警備の人に注意されてましたが。
国によってやっていいこと悪い事は違うので行くならきちんと下調べしたほうがお互い気持ち良く過ごせるだろうに。
私みたいに毎回拝殿に参拝するときに間違って失礼があったらと極度な緊張するのも何か馬鹿みたいなんですけども。

拝殿に参拝してから遊就館へ。
今回は特別展示も甲冑だったのであまり興味もなく(ン十年前は好きでしたが)他の展示も前回じっくり見たので最後の方の展示室を中心に見ました。
真っ先に見に行ったのは菅野大尉のお財布でしたが。
後は穴沢利夫少尉(戦死後、大尉)の軍服も前回は見逃していたらしく今回見ました(ぼんやりしてるもので)。
穴沢少尉は婚約者に「智恵子、会いたい、話したい、無性に」という遺書を遺して特攻戦死した方です(テレビなんかでも取り上げられたりしてるので知ってる方も多い?)。以前、なでしこ隊という女子高生が一時期陸軍特攻隊員の方達をお世話した時の話しがドラマ化されて(ドラマと実際の映像を織り交ぜたみたいな)その中に婚約者の千恵子さん(実物)が出ていて穴沢少尉の御実家を訪れ遺品の軍服に顔を埋めて泣いていたのを見たときドラマを見てもそう涙が出なかったのにその場面では大泣きしてしまった。
本当に愛しい人の胸に顔を埋めて泣いてるように見えたので。
やっぱりドラマはドラマ、現実で大切な人を想って泣く人の前ではちっぽけなものでしかないのだなと思った。
ドラマでは生涯独身を通したような感じで描かれてましたが、戦後10年ほどして結婚なさいました。
穴沢少尉の遺書には「勇気をもって過去を忘れ、将来に新活面を見出すこと。」という事も書かれていて、結婚に踏み切ったのかもしれません。
御主人は歳の離れた人だったようで先に亡くなったとのことです。
結婚はしましたが穴沢さんが吸った煙草の吸殻を大切に保管していました「あの人が触れたものだから」というようなことをおっしゃってましたが、御主人は穴沢さんとの事も承知で智恵子さんと一緒になったのかもなと思ったりもした。
戦後智恵子さんみたいな女性は割りといたようで、婚約者が戦死して戦後結婚という道を選んだけれど離婚したという人もいます。
今みたいに女が社会進出していた時代ではないし周りに勧められて結婚したものの忘れられなくて離婚・・・結婚相手が全てを解ってて(それでも複雑でしょうが)、その想いごと引き受けるというのなら上手くいかないこともないけれどそうでなければはっきり言って死んだ人間には勝てないし勝てない相手に勝負を挑むのもきついよなと思う。
戦争というものは何もかもを打ち砕き人の人生を狂わせる、それが解らない人間が今でもいて戦争やってるんだから人間て愚かで学習能力が全くない生き物なのだなと思う。
日本人はそういう生き物ではないと思いたいけど、喉元過ぎれば熱さ忘れる民族のような気がするわと最近は思わなくもない。

最後の大展示室ですが撮影NGだと思ってましたがOKでした。
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艦上爆撃機「彗星一一型」。
前回私が零戦と間違った彗星です・・・
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彗星は零戦みたいに単座ではなく複座です、操縦員と偵察員がペアで乗ります。
コックピットだって広いのに何で零戦と間違ったのか・・・。
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回天。
予科練平和記念館のは模型でしたがこちらは実物です。
模型は細くて本当に人が乗れるの?と思ったのですがこちらは縦横デカイ人でなければ乗れそうです。
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潜望鏡。
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航空機の特攻では兵学校出の士官は優遇されて予備学生士官や下士官が多く出されたと言われていますが回天では兵学校出の士官も多く出撃していています。
それでも軍隊はピラミッドで上に行くほど数が少なく下ほど多いから出撃も予備学生士官や下士官の人の数がどうしても多くなっちゃうんですけどね。
回天に搭乗して戦死した塚本太郎少尉(慶応大、兵科四期予備学生、戦死後大尉、享年21歳)の信条は「自分の為には汗を流し 人の為には涙を流せ」でした。
海軍に入隊して一年、書き続けた日記の最後の言葉は、
「愛する人々の上に、平和の幸を輝かせるためにも」でした。
予備学生士官は兵学校出の士官みたいに生粋の軍人ではなく、一般社会の中で生きてきた故にそういう感覚が抜け切れないとそれが両者の間の溝になって兵学校出の士官に理不尽に殴られたりする事も多かった彼等ですが国を思う気持ちは殴る側の彼等と何ら変らないわけで。
小難しい言葉や大言壮語より普通に心の中から零れ出た言葉の方が人の心を打つという事もあると思うんです。
そりゃね、「一億総玉砕」やら勇ましい言葉の方が人間やる気が出るのかもしれんけど、「愛する人々の上に、平和の幸を輝かせるためにも」私はこんなに優しく慈愛に満ちた言葉を遺せる人の方が人として尊敬できるし好きだなと思う。
強さが優しさか優しさが強さか?私は優しさが強さだと思う。
全てが全てだとは言えないけど予備学生士官にはこういう人が多い様に思う。
兵学校出身者にも立派な人はいたけれどたいていは十代のうちから偏った教育をされ自分は選ばれた人間だと勘違いするある意味頭が良いだけの世間知らずな人も少なからずいたのではないだろうか(今でもこういうの居ますが)。
若いというのはどこか無鉄砲で傲慢なところがあるけれど偏った教育はアンバランスでおかしな人間を作り出してしまうんだと思います。
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こうして内部を見るとやっぱり人が乗れる気がしない狭さ…。

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震洋。
これも特攻兵器として開発されたものです。
搭乗員は主に予備学生と予科練出身者(飛行練習生ですがもう乗る飛行機もなかった為)でした。
材質はベニヤ板で作られたボート。
特攻と言えば飛行機と回天くらいしか知らなかったので他にもあったことに驚きました。
ここまで人の命を粗末に扱うかと。
震洋では出撃や事故等で2500名が亡くなったそうです。
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これが桜花です。
複製です。
大きくない機体です。
写真や映像だと私の場合想像力が欠如してるからかいまひとつピンとこないので実物大のものを初めて見て「ああそうか」と納得して頭の中でパズルのピースがはまるような感覚。
米軍は当初桜花のことをGizmo(奇妙なもの)というコードネームで呼んでいましたが後にBAKAというコードネームになったそうです。
宗教上自殺は禁じられている彼らからすれば自殺に等しい攻撃を仕掛けてくる日本人という民族を理解できず、何なの?馬鹿なの?という軽い気持ちでつけたんだろうけど、何なんだろこいつらこの方達のこのムカつく無神経さこういう話を読むとこの国がテロの標的にされてるのが解る。
テロを認めるわけではないが世の中自分が無神経だからといって皆が無神経なわけではない、その振る舞いや言動に殺意を持つほど憎悪の感情を持つ人だっているのです。
10回の桜花攻撃で桜花搭乗員は55名、母機の搭乗員は365名が戦死したそうです。

前回大展示室をじっくり見なかったのは同じ展示室に激戦地だった南方や沖縄などから収集された遺品なども展示されていてそのコーナーにいるとどうも落ち着かなくて早々に出てしまったからでした。
前回も今回も割りと見学者はいるのに気付くと広い展示室に私一人ポツンと残されてて何というのか不安感のようなものが急に込み上げてきて慌てて出るという…別にそういう体質とかではないんですけどね。


長くなり過ぎたので畳みます。
遊就館を出て歩き始めたら
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軍犬の慰霊像が。
前回は全く気付きませんでした。
母方の祖父が可愛がっていたシェパードも軍犬に取られ帰ってきませんでした。
とても利口な子だったそうでこの子が国に取られ亡くなってからは生涯犬と暮らす事はありませんでした。
果たして亡くなったのか戦地に置き去りにされたのか…。
戦死公報は届いたそうですが。
人間が手前勝手に始めた戦争なら人間だけでカタをつけろと思う。
人間は不平不満や恨み言も言えるが動物は違う。
傍にいてくれる存在ではあるがその命を人間がどうこうしていいものでは決してない。
うちの猫だってそりゃあ一緒に暮らしてれば腹の立つこともあるがそれはお互い様で、猫とバーカバーカアッカンベーレベルの喧嘩も本気でする馬鹿な私に付き合ってくれる子達ではあるが何かあった時私の代わりに死んでくれなどとは絶対に思わない。

社務所の前でおみくじをひきました。
おみくじは次のおみくじをひくまでが期間だそうです(一年とかではない)。
私は毎年初詣に行った先でひいてたのですが今年はひきませんでした。
次また靖国神社に行くまではと決めてたもんで。
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今回も桜の御守でした。
鳩が可愛くて出て欲しいのですが上手く行かないもんです。
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前回と同じく大吉ですが今回の内容の方が良いです。
今まで他所でひいたおみくじは解ったような解らん様な内容のものだったのですが。
ここでひいたものは、その時に悩んでる事や不安に思ってる事にピンポイントでいいアドバイスをくれるのです。
前回も今回もなので私の悩みや不安はお見通しか?と。
疑り深い私は2度も大吉って大吉以外でないんじゃないかと思ったりもしたのですが()凶が出た人もいるようで。
大大吉もあるようですがそんなのが出たら後が怖いので。

靖国神社を後にして帰路へ。

前回と同じ12時半発ののぞみに乗りました。

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お昼時だったので駅弁を。
駅弁祭で買いました
崎陽軒の「シウマイ炒飯御弁当」1030円
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初日に買ったシウマイ弁当が美味しかったので今度はこちらを買ってみました。
200円高いけどお得感があって美味しかったです。

最寄駅まで父が迎えに来てくれて家に到着。
やっぱり家が一番いいわぁと思えない今日この頃。

夕飯は駅弁、湘南しらす弁当(どんだけ好きやねん)

今回の旅行は季節柄寒くて体にはキツいものになるだろうなと思ってましたが行ってみれば暖かく過ごしやすかったです。
厚いコートを着ていったので暑いくらいでした。
水戸のホテルでは寝るまで暖房をつけてましたが東京では暖房いらずでした。
お天気も2日目は良くなかったけど記念館にいる間は雨も降らなかったし(東京行きの電車に乗ったら降り出しましたが)、買った傘は無駄になりましたが荷物があるのに雨は嫌なのでラッキーでした。
東京に着いても傘を差さなければならないほどでなく。
最終日も良いお天気でしたし。

一度桜の咲く頃に靖国神社に行きたいなと思ってるのですが次はいつになることやら。
次は中国地方に行きたいと思ってるので。


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